映画備忘メモ

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シン・ゴジラ

視聴 2016/09/04

総監督 庵野秀明

監督 樋口真嗣

音楽 鷺巣詩郎

主演 

 

評★★★★★★☆☆☆☆

 

庵野監督がゴジラを撮ると聞いたときは正直コケるのでは…と思ったけど、才能と経験をMAX活かした特撮映画だった。庵野監督の今後活躍の広がりを圧倒的に見せ付けられた感じ。すいませんでした。

 

全体的には意思決定のプロセスメインで描かれていて地味といえば地味だけど、その分ゴジラによる蹂躙シーンの恐怖が際立って良かった。

蒲田上陸時形態の生物として未完成さが気持ち悪くて薄気味悪くてグッときた。

米軍地中貫通爆弾に背中を攻撃されたゴジラ放射線が東京を焼き尽くすシーンの圧倒的無慈悲さに戦慄。きっと地下に逃げた人達もダメだったんだろうし、そもそも地中貫通爆弾使ってる時点で地下への避難なんて形式的でしかなかったんだろうなぁ。

1度目に凝固剤を投入されたゴジラがポンプ車を焼くシーンにも、思わず口を覆った。ああ、総理だめだったのか…っていうシーンも。

 

政府が付けた作戦名はやたら長いし、ゴジラ凍結作戦はかっこ悪い、じゃあヤシオリ作戦だ。ヤシオリの響きがエヴァヤシマ作戦を彷彿とさせてよかったけど、ヤシオリってどっから来たんだ?と思ったら、あのスサノオの尊がヤマタノオロチを酔わせたお酒の名前が八塩折というらしい。ゴジラを活動停止させる凝固剤にはピッタリのネーミングで、今作で1番感心したかも。

 

ゴジラ放射線放出はまさにエヴァの使徒を彷彿とした。あと、例のBGMにはテンション上がるよね。

新幹線と在来線を突っ込ませるシーンと、立て続けに高層ビルを爆破してゴジラを押しつぶすシーンには興奮。

 

庵野監督は、エヴァをさらにリアルにやりたかったんだろなぁという感じ。ゴジラも生物感があってよかった。

 

それにしてもこのゴジラを見て、人間がゴジラを一方的に蹂躙する映画って感想になるのは理解不能。突然現れた未曾有の圧倒的災害に戦慄するしかない。

ゴジラ怖かった。特に目が。

 

めちゃくちゃおもしろい!ってわけでもないけど、じっくり観れる良作。

初代ゴジラが見てみたくなった。